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JFRX CSV AWARD 2025

お知らせ

2025.06.12

外食業界の未来を切り拓く、CSV実践の最前線

2025年3月25日(火)、外食業界におけるCSV(Creating Shared Value)を推進する取り組みを称える『JFRX CSV AWARD 2025』の発表会が開催されました。

第12回目となる本アワードでは、「社会課題の解決とビジネスの成長を両立するCSV経営」を実践する6社がノミネートされ、それぞれの事業成果がプレゼンテーション形式で発表されました。

▼ 大賞:株式会社Pay it Forward

代表取締役 宮崎 元成 氏

「飲食業を未来の子どもたちに」をミッションに、漁師や物流業者と連携してフードロス問題に取り組みながら、飲食業界の労働環境改善にも挑戦。

  • 漁師が廃棄していた食材をメニューの6割に活用
  • TikTokやスキルチェックを活用した人材育成
  • 社員週休3日・全員昇給・51名のリファラル採用
  • 利益率25%、FC・卸事業への展開も開始

社会課題に対し、実行力と再現性を持って成果を出している点が高く評価されました。

▼ 特別賞:株式会社イタリアンイノベーションクッチーナ

人事部長 木下 りか 氏、丸西農園 矢沢 哲弥 氏

農業課題と飲食店の採用難を同時に解決する取り組み。

  • 畑での体験型青空レストランプロジェクト
  • 規格外果物を使ったクラフトドリンク開発(Rinato)
  • 採用数2.5倍、PR力向上、地域農家の売上向上

社員を巻き込んだ企画と教育によって、社内外に好循環を生み出している点が受賞理由となりました。


ノミネート企業によるCSV事例(抜粋)

感動スマイルキューブ株式会社

  • 子ども食堂×寄付連携機能(ダイニー)
  • M&A活用による事業拡大と雇用創出
  • 年間43万人の飲食利用見込み

株式会社エー・ピーホールディングス

  • 地域食材活用と店舗ビジョン再定義
  • 全店舗黒字化、利益1,378%増
  • 社員昇給率100%、離職率大幅低下

株式会社つきよ

  • 地域密着型ドミナント経営と事業継承
  • イベント連携や催事販路による売上成長

登壇企業の成功事例からは、CSV経営が単なる社会貢献にとどまらず、採用・ブランディング・集客など事業全体に好循環を生むことが実証されました。

JFRXは今後も、外食産業におけるCSVの実践とその普及を支援してまいります。